工房ブログ

杜の都の一世紀

2018.9.27

仕入れ直後の桐の仙台箪笥、

杜の都で幾世代、100年以上の期間にわたって使い込まれた痕跡が、褪色という姿で表れ、素材という形となって現れました。

木と鉄という自然素材だけによって作られた時代箪笥の100年後の姿です。

輝くように直そうか、

枯れた風に直そうか、

用途や空間に沿った修理方法のご相談もお受け致します。
ご興味のある方はぜひスタッフまでお声掛け下さい。

可ナル舎HP:https://kanarusha.com/

「箪笥バリエーション」考

2018.9.16

今から約100年前、明治期に製作された米沢箪笥です。
古く平家の家紋に由来するとも言われるアゲハ蝶の文様を飾り金具にあしらった、和箪笥らしい端正な表情が魅力です。


写真は二段式衣裳箪笥の下段、オリジナルの鉄製スタンドを付けていない状態です。
大ぶりの引出し二杯からなるシンプルな構成のこの箪笥も、引出しの組み合わせパターン次第で様々な使い方を考える事が可能です。
1.上段を外した場合/ベーシックなサイドボードに
2.下段を外した場合/下段に書籍など重量のあるものや、上段デッキ+下段ソフト類の組み合わせなど
3.段数を増やした場合/収納量は1.5倍に、下から引出し・棚・盆の多用途な収納スタイル

このように大きな改造を加えなくても、引出しの組み合わせ方を工夫する事で、引出し式の衣裳箪笥をラックや棚としてもお使い頂く事が出来そうです。3の場合、ただ引出しを上に載せただけでは使い勝手があまり良くない為、固定や上蓋の追加作製、場合によっては金属製のフレームを作製してお好みのデザインで一体化する事も考えられるでしょう。

その他にも、用途に応じて棚板や仕切り板の内部への取付け、配線用の穴開け、引出し前板を再利用した前面蝶番扉への加工など、大小様々なご要望に対応する事が可能です。

→引出しの前板を蝶番扉に加工した製作例はこちらhttp://kanarusha.com/info/archives/17449
時代箪笥をインテリアに取り入れながら生活の必要に合った使い方をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談頂ければと思います。

「再生と継承」のこと

2018.9.12

こちらは新たに入荷した桐製の時代箪笥。

ご覧の通りまだメンテナンス中のため金具のパーツが一部外された状態ですが、均整の取れたシンメトリカルなデザインが秀逸です。

正面の扉を開けると大きな引出しと小物用の引出しが二段ずつ。
扉は取付け前ですが、蝶番で左右に開く観音扉になっています。

アンティーク家具の場合、必ずと言ってよいほど迎える修理(商品化)前のタイミングは、その家具の可能性を一から考え直してみる絶好の機会です。

「経年変化の味をなるべく残した修理方法を事前に相談できるかな?」

「毎日の使い勝手も考えて扉を取り外せるように変更は可能?」

「スタンドの有無や高さは自由に選べるの?」

アンティークとしてのオリジナリティを大切にする事も、現代の生活に合った要素を適切に加える事も、それぞれに稀少な時代箪笥を未来に受け渡す方法ではないかと思います。

一つ一つの時代箪笥がその価値に相応しい扱いを受けられるよう、可ナル舎もそうした判断を日々繰り返しています。



こちらの商品はオンラインショップでも近日ご紹介予定ですが、お問合せも随時お待ちしております。

皆様の自由なアイディアや疑問を、是非私たちにも教えて下さい!

小暑の候~工房便り~

2018.7.15

小暑の候、W杯も佳境を迎え、すでに盛夏の趣を感じるこの頃。

古今東西様々な家具の修理依頼に加工にと、日々慌ただしく働くも、当工房ブログの筆は相変わらずのマイペースです。

さて、今日皆様にぜひご覧いただきたいのが、こちら山形県米沢地方の衣裳箪笥(上段部分)。中央の飾り金具に覆輪(円い縁取り)をまわした揚羽蝶の文様があしらわれていることから「蝶覆輪」の名で呼ばれる、明治~大正期の代表的な時代箪笥の一つです。

一見すると、弊社のスタンド付き箪笥と同じスタイルで、特に変わった所は無いようですが・・・

なんと引出しが・・・上下方向に展開!

こちらはN様のご注文により、本格的な時代箪笥をリビングで使用するAV機器用の収納ラックに作り替えたアンティーク・リメイクです。
ご依頼主のN様は、もともと昔の和箪笥に並々ならぬご興味をお持ちのお客様。ご自身の和箪笥への思いから、一般的にはあまり結び付けられない「和箪笥」と「AV機器」の融合を、この見事なアイディアで私達にご提案下さいました。

私、伊東にとっても、これは初めての試み。作業着手から細かな試行錯誤を重ね、ディテールに神は宿るという言葉も再認識することに。

今回、特に気を遣ったのが金具です。引出しを丁番による開閉式へ作り替えるにあたって、いかに金具を目立たせず、オリジナルの印象を保てるかが仕上がりを決定すると考えました。一般的な平丁番を使った場合、作業自体は比較的容易ではあるものの、本来の外観には無い軸部分が表に見えてしまうことから、ここは敢えてドロップ丁番を選択。結果として集中力を問われる作業になりましたが、納得の仕上がりとなりました。

「二つ目のこだわり」

開閉式とは言うものの、問題は「扉」になった引出しがどう動くかです。下に向けて開くため、オープン時にまったく抑えが効かなければ、手を離れた扉はバタン、と急に開いてしまう。ドアクローザーのない玄関扉を想像していただくと分かるように、ちょっと危ないですし、せっかくなら開閉の動き自体にも上質感を求めたい。
そのように考え、スーッと開くタイプのステーを選択。シンプルな構造で上質な動きを見せてくれる所はさすがのメイドインジャパン。とはいえ時代家具での使用を想定していないパーツであるため、メーカーさんの説明書に従って取り付けてしまうと今度は錠前の位置が噛み合わなくなってしまいます。そうした調整もあって最後まで気の抜けない作業となりました。


背面には配線用の穴

いざ完成してみると、やはり表から見えないタイプの丁番を選択したことは正解だったようです。もとの時代箪笥の外観を完全にキープしたまま、引手に手を掛け開くや否や、100年前の昔の引出しと思っていたものが、実に滑らかに、自動的にオープンする様子には、驚きだけでなく、ちょっとした快感も。粘りのあるステーの動きにも無駄がなく、ただ扉を開くだけの動作が予想以上に気持ち良く感じられました。
やはり感覚的な心地よさも、身近に使う家具にとっては大切な要素なのだと改めて納得できました。


 
後日、お客様からお送り頂いた納品後のお写真を拝見して、新しい試みをご依頼いただけたことに、改めて感謝と、手ごたえを感じた一件となりました。N様、ご依頼どうもありがとうございました。


工房・伊東

姿見にする

2018.2.18

立春、薄氷のころ、オリンピックに湧いております。
いまだいつかの大雪の名残で、とけきれない雪があったりします。
まだまだ地方によっては大雪の影響を受けている方々もいるのでしょう。

さて、工房、わたわたと過ごしております。
そんな中、リメイク品のご紹介。
以前可ナル舎で内装のお手伝いをした美容院様をご覧になられたお客様。
当初ご来店頂いた時は、古材を使用して大きな姿見を作れないかとのことでした。
しかし、こちらで持っている古材ではなかなか枠を作るには難しく、
手持ちの商材で大きなガラス戸があったので、そちらのガラス戸を鏡に換えてはいかがでしょうとご提案、お話が進みました。


こちらがそのガラス戸。本来横長の向きですが、縦長の向きで使います。


全体クリーニング、さっぱりさせまして。


ガラスを抜いて、鏡をはめ込み、裏にボードをあてがい、


上部に転倒防止のフックを取り付けられるように古い丸環を。
個人的にはこの丸環を取り付けた事が肝かと。


使い込まれた木材の質感と合って、表情もついた気がします。


で、さっとオイル仕上げ。
納品です。


随所にこだわりが伺えるお宅に納められました。
仕上がりもご満足頂けるものとなり、喜んで頂けました。

時には、こんな風にお客様の求められるモノを可ナル舎の商材をアレンジする事でご要望にお応え出来るかもしれません。

(担当・伊東)

年末年始営業日/定休日のお知らせ

2017.12.27


可ナル舎は本日をもちまして年内の営業を終了致しました。

この一年、骨董を通じて日本の文化をそれぞれに愛してやまない皆様との出逢いに、可ナル舎はいつも大いなるインスピレーションを頂いて参りました。また来たる新たな年にも、私たちは先人達から託されたこの骨董というすばらしい遺産を通じて、美しいものを愛でる尊い心を、皆様と日々心をあらたに共有して参りたいと思います。

皆様、今年も誠にありがとうございました。来年も実り豊かな一年となるよう、スタッフ一同、皆様のつつがない迎春をお祈り申し上げます。
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<年末年始の営業のご案内>
12月28日(木)~1月6日(土)は冬季休業のため店舗・オンラインショップ・工房のすべての業務をお休みとさせて頂きます。休業中のメールでのお問合せにつきましては、1月7日(日)より順次返信させて頂きます(お問合せが多数の場合、一両日お待ち頂く場合がございます。何卒ご了承ください)。

<水曜定休日について>
平成30(2018)年より、可ナル舎は毎週水曜日を定休日とさせて頂くこととなりました。府中店舗・オンラインショップ・工房の営業はお休みとなりますので、ご来店の際はご注意ください。ご理解の程お願い申し上げます。

仙台箪笥修理/冬至、鹿角解つる候

2017.12.27

ご無沙汰しております、工房の伊東です。
年の瀬も瀬、今年もいろいろありました。

工房はイベント終了後の修理ご依頼も重なり、年末も慌ただしい空気に包まれています。

さて、今回の修理ご依頼品は、こちら仙台箪笥です。

ご依頼下さったのは宮城県仙台市のご出身の若い方で、この箪笥も同じく仙台市の若林地区で100年程前に製作されたアンティークです。

お祖父様の懐かしいイメージとともに、ご依頼主様が子供の頃から愛着を抱いてこられた品とのことですが、当初は土蔵の中にしまわれ、その後長くご家庭で使われる中で、様々な金具の破損、塗装の全体的な劣化、更には鼠害によるものと思われる大きく開いた引出しの穴など、かなりのダメージが全体的に見られる状態でした。

それでは作業開始です。まずは引出しをすべて取り外し、箪笥の躯体内部、そして引出し内部に溜まった積年の汚れやほこりを丁寧に取り除いていきます。


あらためて全体を見てみましょう。右下の扉板の外れ、引出しにぽっかりと開いた二つの穴、すっかり枯れてしまった塗装など、パッと見ただけでもかなりの傷みが目につきます。

鼠害による穴。これは気になりますね。

金具にも多くのダメージが見られます。抜けて紛失した鉄釘。

扉を留める丁番の破損。

合目(あいめ)板と呼ばれる金具が紛失し、右側の十字状の金具も一部欠けています。

枠部分の他より色が黒く見える箇所には、もともと金具が取り付けられていました。


このような状態でしたが、逐一修理していった結果、以下のようになりました。

大きく開いていた穴は、違和感のないよう古材で接ぎました(補色前)。

欠けていた鉄金具のパーツもサイズ・形状の合ったものを取り付けました。

丁番が壊れていた扉。

更に出っ張っていた引出しの組み直しと奥詰め調整。そして引出しをロックするための「かんぬき」と呼ばれる棒状の木製パーツが紛失していた箇所には、工房のストックにあった同様のパーツを加工調整の上、取り付けました。

こちらは仕上げ前の様子。

その後、修理箇所の補色と全体の色味を調整し、経年の味わいを活かすようオイルで仕上げを行いました。




完了です。

これからも永く受け継がれる家具となってくれる事を願っております。

工房より、今年一年お世話になった皆様へ感謝をこめて、
どうぞ良いお年をお過ごし下さい。
(担当・伊東)

唐木棚の修理~納品【工房だより】

2017.11.11

こんにちは、修理工房の伊東です。

先日は可ナル舎ショップで年に1度の大きなイベント(13周年大感謝セール)もあり、工房の方も慌ただしくしておりましたが、今日は久しぶりに工房ブログを更新したいと思います!

今回のお品物は、いわゆる「唐木(からき)」と呼ばれる、南洋由来の銘木を材料に使って作られた古い飾り棚です。
ご依頼主様のご家庭で代々受け継がれ、この度、新居にサロンスペースを設けられるにあたって、そこで活用したいとのお考えから工房に修理依頼を頂きました。

ご覧の通り、稀少な材を使い、前面には細かな装飾も施され、とても凝った作りの棚である事が分かります。ところが、細部に目をやると、長い年月が経つ間に開閉部の不具合や各所の割れ、全体の組みの緩みが生じてきている事に加え、それを無理に直そうと試みた痕跡もあり、それらを含めての全体的な手入れが必要だと考えました。

まずは、全体の組みを外し、いったん完全に解体します。
組み直しの際に取り違えが起こらないよう、各パーツには印を付けてあります。

解体と組み上げは、前後の手順をしっかりとイメージして、計画的かつ慎重に行う必要のある作業です。

下の写真は、傷んでいたパーツを修理したのち、元通り組み上げたところ。一連の作業の中では、抑えられていた木のクセが後から出てきてしまうケースもあり、今回も一つ一つそうした問題を検証・クリアしつつ、丁寧に作業を進めていきます。

修理を経て、無事お客様の新居へ納品となりました。今回は万全を期して私達がご自宅への搬入と設置まで行わせて頂きました。

新しい空間に納まった唐木棚。凛とした姿が印象的です。

当店でご購入頂いた相馬地方の衣裳箪笥(左2点)とともに。

これからも、寛ぎの空間をささえる一助となっていきますように。
(担当:伊東)

※可ナル舎修理工房では、アンティークを含む木製家具全般の修理(木工・塗装)やリメイク等を承っています。下記サイトでは様々な実例をご紹介しています。ぜひお気軽にご相談下さい。

https://kanarusha.com/repair/index.html(修理工房ページ)
https://www.facebook.com/kanarusha.repair/(修理工房フェイスブック)

家具修理工房のご紹介|お見積りのご依頼もお気軽にどうぞ

2017.10.17

可ナル舎に併設する修理工房のFacebookページが出来ました。

江戸から昭和にかけての日本の箪笥など、可ナル舎が得意とする和家具を始め、キャビネットやテーブル、椅子といった本格的な西洋家具(アンティーク/リプロダクション)、また建具等の修理・メンテナンス(木工及び塗装)。ほかにも、各種素材を使用した家具のリメイクや、部分的な仕様の変更(サイズの変更/配線用の穴開け/取っ手の位置変更等)、パーツの追加(鉄製スタンド作製や天板ガラスの取付け等)、また様々なアンティーク素材を使ったご自宅のリフォーム施工など、お客様からのご要望をもとに工房で手掛けた様々な実例を写真とともにご紹介しています。

また、上記のような家具の修理やリメイク、リフォーム等についてのご相談・お見積もりも承っておりますので、ご検討中の方はぜひフォローして頂ければと思います。なお他店でご購入された家具の修理や、遠方にお住まいの場合も配送での修理を承っております。
ぜひ可ナル舎修理工房にご相談下さい。

可ナル舎Facebookページ>>

可ナル舎 家具修理工房(東京都府中市白糸台1-26-4)
Tel.0120-552-704(10時~18時・不定休)

【お見積もりの流れ】
各種お見積もりをご依頼の際は、ご連絡先と家具の写真(修理の場合は全体像と傷んだ箇所の詳細が分かる写真)を【 kanaru-sha@akariya.co.jp 】までメール又は郵送でお送り頂けますとスムーズなご案内が可能です。一両日中に担当者よりメールまたはお電話にてご連絡させて頂きます。小型家具の場合は直接のお持込みも可能です(お見積りは後日のお伝えになる場合がございます。大型家具のお持込みにつきましては事前のご連絡をお願い致します)。なお出張を伴うお見積もりにつきましては別途出張料が発生する場合がございます。

仙台箪笥修理と鏡台のリメイク

2017.8.3

大暑、大雨時行の候、歳時記でいうところの大雨。ゲリラ豪雨のことも言うのでしょうか。
久しぶりのブログになります。作業場の伊東です。

工房、蒸してます。ここの所の湿度の高さにはまいります。
暑さは梅雨明け前の頃の気温に比べれば楽なのですが、このじっとり感、出ようとする汗が湿度に抑え込まれる様でイーッとします。そんな気分は扇風機にどうにか飛ばしてもらいつつの今日この頃です。

さて、このところ以前に増して修理のご依頼を多く頂くようになってきた中で、今回はアンティーク箪笥の修理と鏡台のリメイクの案件をご紹介したいと思います。

お預かりしたのは、ご依頼主様にゆかりがあるという宮城県仙台地方で作られたアンティークの和箪笥。抽斗(ひきだし)はどちらかというと米沢の衣裳箪笥に近い構成ですが、威風堂々たる金具類はいかにも仙台箪笥らしい趣を感じさせます。その昔、お母様が箪笥についた汚れを落とそうとマジックリンで洗ってしまった事があったそうで、そのせいか本来の漆の塗りがほとんど感じられない位にかさついた状態になっていました。

お預かりした当初の姿がこちら。


すっかりツヤが落ち、全体が色褪せくすんだ印象です。せっかくの金具もうっすらと錆びつき、鉄本来の力強い輝きはあまり感じられません。

ご依頼主様の一番のご要望として、やはり劣化の目立つ塗装の手直しがありました。そこで修理に取り掛かる前に府中の店に足を運んでいただき、沢山の箪笥在庫をご覧頂きながら修理後のイメージを共有するところから始めました。

そして出来上がった修理後の姿がこちら。


新たな塗装によってケヤキ本来の美しい杢目と上品なツヤがよみがえり、金具も活き活きと引き締まった印象を取り戻しました。
化ける、とはよく言いますが、無垢の上質な素材を使って作られた昔の家具は、経年変化の度合が大きいほど手を入れた時の化け方に驚かされます。


木工的な作業としては、背板の割れ直し、抽斗の割れ直しと奥詰め、片開き戸の調整を行いました。塗装修理に加えこうした不具合も丁寧に直す事で、アンティーク家具は「生きた暮らしの道具」としての役割を保ち続ける事ができます。

その後、無事納品も終えまして、


出来栄えに喜んで頂いたお客様とともに。

 

さて、次は、工房で手掛けたリメイクの案件をご紹介いたします。


お預かりしたのは、お客様がご結婚された際にお嫁入り道具としてお母様から頂いたというこちらの鏡台。ご依頼主様はご多忙な日々を過ごされる中で、その鏡台の前にじっくりと座る機会もこれまでなかなかなかったそうです。
今回はその鏡台の鏡の部分を生かして収納性にも優れた姿見にリメイクできないかとのご相談でした。


まずは台座から鏡を取り外します。
下に見える白い配線は電源取りのためのコード。

完成後の姿がこちらです。


姿見としての機能を満たしつつ、使わない時にはすっきりと収納出来るように折り畳み式の脚を取り付けました。

もともと付いていた鏡裏の軸材を生かし、そこに新たに追加製作した脚部を取り付けてあります。塗装もオリジナルに合わせ、最初から折り畳み式の姿見だったと言われても分からない出来栄えに仕上がりました。

鏡台は2、30年程前の品で、当工房で多く扱ういわゆる骨董やアンティークではありませんが、こうした現代家具の修理やリメイクも可能な限りお応えしています。お考えのお品物がございましたらぜひ一度お気軽にご相談下さい。

最後に、こちらの鏡台のお客様、早速お姉様に写真を送ってあげよう、と大変喜ばれていました。今後も永くご愛用いただければと思います。
ありがとうございました。

修理部 伊東