修理品(唐木花台)

工房の伊東です。

もうすぐ春だというのに
今更、今季最強の寒波だといわれたり
冬将軍の居座り具合もなかなかです。

さて、今回は修理依頼でお預かりした
こちらの花台、

まずパーツがぽっこり取れています。
そして天板のすき間。
形こそ保っていますが全体の組みがゆるゆるに
なっている状態です。

そこでズガンと部材にばらしてみました。
もちろん組み直し時におかしな事にならない様に
印をつけて。

唐木の組み物は木の特性上、きっちり組み過ぎると
あっさり割れるので仕口できかせるよりも
ニカワによる充てん接着できめる事が多くなります。
そんな事からニカワの接着力が落ちると組みも
もろくなるわけです。

で、あらためて接着し直す際にこれまでのニカワが
邪魔なのでこれをノミを傷めつつゴリゴリと

まあ、熱湯でニカワをゆるめるのもいいんですが
下手すると仕上げ時に使われたロウの成分が白化したり
着色されたものが変なことになったり後々厄介な事になるので
欠けるノミに泣きつつこそぐのがいいのかなと

あとは、組み上げる手順を考えて、接着しては組み、
接着しては組み、接着しては組み、接着しては組み~
気が付けば組み直されている体です。

そしてこちらが仕上げまで済んだ姿

完了です。