円卓

工房の伊東です。

今年も残すところあとわずか。
昼間のみすぼらしげに巻きつけられた電飾の
夜ともなれば賑やかなイルミネーションと
千両、万両の少しばかりきつい朱の実とに
年の瀬を感じ、1年を振り返ってみると…
と、まぁそんな時分です。

さて、本日は店出し向けにと円卓の修理です。

   

杉材のちょいと草の雰囲気ただよう感じ。
天板に背割の様な意図があった上での埋木かはわかりませんが、
埋木辺りがすっかりすいてます。

   
そこで埋木を新調する事にします。
まずは元の埋木を外してみると
パックマンになりました。

アップにしてみると

   
見たことはありませんが、象の足の裏みたいですが、
そこに新たな埋木をスポッと

元は黒柿のまさに黒い部分が使われていましたが、
あいにく手持ちの材ではそこまでのモノはなく、
いかにも黒柿然とした材となりました。
何となくぼんやりとした感じになるので、
少し色味を足して濃くしまった感じにしようかと、

   
そして他にも少しひびの入った箇所

当初は着色したコクソでの処理でしたが、
予定変更、千切を入れる事になりました。

こちらは今度は黒柿の白い部分、
こういった意図に関わる材の選定は本当に難しく恐いもんです。
これといった正解があるんでもないんでしょうが。
いつもこれで良いのかと不安になります。
そんな時は自分なりにこういう意図があった上だと納得するか、
材がなかったからと開き直るか….
いずれにしても一番緊張する仕事かもしれません。

で、この千切をポンと挿入すると

全体の納まりとしては

残りはオイル仕上げで完了です。

   
そしてこちら

ふと余った材でやってみたもの。
何かと言えば

ペン立てでした。まんまです。

   

では、良いお年を!