修理依頼の事~Part3~(長持・木工編)

今回は前回(修理依頼の事~Part2~(格子戸・木工&塗装編))に引き続き長持修理の御紹介。

総桐でして・・・・桐材の宿命と言うのか、桐材を使用した古い家具類はたいがい板の接ぎ目に虫喰いが出て接ぎ目が切れてしまい、尚且つ、接ぎ目部は凄い虫喰い跡が・・・。その部位を切り落とし、接ぎ直す必要が出てきます。
桐材のモノは加工こそ容易ですが、この接ぎ直し作業にしこたま時間が取られてしまうモノでもあるのです。
更に桐の古材となると厚み、風合い、長さの点でそれ程のストックもなく・・・使える材は最大限に使わざるをえず、どうしてもより細かい接ぎ直し作業が必要になります。

今回の修理依頼の内の総桐家具達に、ものの見事にそれにずっぽりはまったわけです。。

あらためて、長持修理を。
先ずは蓋部天板接ぎ直し。あまりに長尺なので古材の持ち合わせがなく新材を使用。
しっかり合釘入りにて

接ぎ直して

貼り直し

ちなみに天板は少し山なりカマボコ形状です。
蓋部他にもやっている事はありますが・・・割愛、省略。

身の方へ。





いやいや実に色々傷んでますので・・・・・・
ばらします。接ぎ直します。

組み立てます。


欠損した金具を作ります。

焼き付けて・・・・

取付ます。


そして御客様ご要望の内箱

がこの中に

すっぽりと


まるで開化堂の茶筒の様に「つつつ」と納めまして、蓋を取り付け

閉めて

木部修理は終了。

塗装やその他家具の修理の御紹介はまた後日に。

工房:伊東